sunny3210’s blog

IT知識に興味がわいてきた。ここで通信分野の関連記事を紹介していきます! よろしくお願いいたします。

PoE スイッチングハブとは?その仕組み・使い方について

近年から、IP電話、IPカメラ、無線アクセスポイントの普及に伴い、PoE(Power over Ethernetの略称、下記PoEと呼ぶ)は大きな進化を遂げました。IoTの活用、新たな通信規格及びそれに基づいて開発されるスマートデバイスなどの分野において、PoEの普及と発展は加速していくと予想されます。

PoEスイッチとは?その仕組みについて

PoEスイッチとは、PoE給電技術(関連記事)を活かしてPD(受電機器)への給電・データ転送を行うネットワーク機器です。市販のCat6/Cat6a/Cat7銅線ケーブルを経由し、IPカメラ、IP電話、PoE照明器具、他のPoE対応製品への給電を行うことが可能です。

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PoEスイッチ:アクティブ vs パッシブ

アクティブPoEは、標準PoEとも呼ばれ、接続機器がPoE対応機器であることを確認して電力供給を行います。逆に、PoE対応機器であることを確認せず、接続機器に直接電力供給を行うのがパッシブPoEです。

PoEパススルーとは

PoEパススルーとは、受電した電力を中継して、他のPDへ給電するという機能をもつ機器です(いわゆる、受電・給電できる装置)。電源や電源コンセントなしで電力供給が可能なため、中継器としてのPoEパススルーは長距離(100mを超えた)通信に向きます。また、PoEパススルーには、PoE長延器、PoEリピーター、受給電スイッチなどの名前があります。例えば、下記の図を示すように、真ん中のPoEパススルー対応スイッチは電源不要で受給電が可能です。

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PoEスイッチを導入するメリット

f:id:sunny3210:20211130124625p:plain時間・費用の節約 PoEを導入し、電気製品やデバイスへの電力供給システムと配線を布設せずにすすことにより、電気配線に必要なコストを削減することができました。特に電気製品やデバイスが複数台設置される場合、PoEに詳しい電気工事業者を雇用し、新たな給電システムを配置するのに必要な時間的・金銭的コストを省けます。

柔軟性: 給電システムより、PoEイーサネットネットワークの構築のほうが簡単です。PoEの導入により、電気製品やデバイスへの給電に悩まずに好きな場所に設置することができます。従って、配線システムも通信端末もより高い柔軟性を備えうようになりました。 PoEインジェクターとは(関連記事)

 安定性: PoEを経由する電力は中枢から伝送してきたため、壁に設置される給電アダプタとは違い、UPS(無停電電源)でデータのバックアップを実行させたり、デバイスをリセットしたり、装置を無効化したりすることができます。そのため、PSE(Power Sourcing Equipment、給電側機器、下記PSEと呼ぶ)が故障しても、電気製品に大した影響を及ぼしません。